2023年07月20日

「外科回診」「教授回診」患者が感じた違いとか、関西なまりの威力とか。大腸憩室炎手術の入院中に感じた話【連載の番外編のような話】

大腸憩室炎の入院中の話なので、
こちらの連載に書いているものの続きのようなお話ですが、

番外編のような感じで、
連載より、ちょっとさかのぼって、入院中にあった外科回診の話をしたいと思います。


大腸憩室炎の手術の話はこちらが最新のものです。
退院までなんとか書きました>



DSC_0027 (2).JPG


回診(かいしん)って経験ありますか?

よくドラマで大学病院の教授回診が
面白く?威圧的に?取り上げられてて

あんなのあるの?って思われる人もいると思います。


はい。
大学病院では実際にあるんですよね〜。

ドラマのように、教授を筆頭に、ぞろぞろと大勢の医師たちが列をなして廊下を歩き、
各病室をまわってきます。
本当に、ドラマとそっくりなすごい教授回診もあるんですよ。
最初は驚きました。


回診も、同じ大学病院でも内科、外科、救急とか科が違うと回診の雰囲気も違うんですよ。



今回このブログに書くのは、
大腸憩室炎の手術の時に入院した「地方の公立病院」の話なので、大学病院の教授回診とはちょっと違うんです。

患者から見た、回診の違いも書けたら良いなと思います。




ちなみに、

はじめて、教授回診を見たのは、「大学病院の歯学部第2口腔外科」に入院した時でした。

歯学部にも教授回診があるんですよね〜


私はその時、大学生で、
それまでは、入院といえば、中学生の時に、個人病院に検査入院をしただけだったので
教授回診なんて、はじめてのことでした。

めっちゃ驚きました。


ナースから、「黙ってベッドに座ってたらいいから」と、事前に言われ
そのままじーっと教授を見つめていただけで、何をしてるのかわからないほど。

その時の様子はこちらに

大学歯学部にも教授回診があった・・・血が止まらない難病の私が「親知らず(智歯)」を抜いた時の話〜1本目その2〜




それで、今回は【地方の公立病院の外科回診】の時の話です。


大腸憩室炎の手術の時にお世話になったのですが、
こちらは「外科回診」で、「教授回診」ではありません。



大学病院と違い、「教授という役職はないので、教授回診ではない」というだけじゃなくて、
この病院の外科は、
上下関係が緩やかなようで(患者から見た感じでは!ですが、実際はわかりませんけど)

役職では一番上にあたると思われる先生が、とても控えめで
先頭切って歩くなんてことはないんです。

いつも回診では最後に病室に入ってきてドアのところで話を聞いているだけとか、
みんなで回診に来る前に、朝イチなどに顔を見に来てくれて、私が言いたいことがないか、不調はないかと、気に掛けてくれたりして
回診ではひっそりされていました。

これは、人物によると思います。


ちなみに、
お隣の患者さんは、整形外科だったので、同じ病室(大部屋)に、整形外科回診もくるんですけど
整形外科回診は、トップの先生が先頭切って他の医師たちを引き連れてきています。

大学病院の教授回診と近い雰囲気です。





さて、この病院の外科回診に話を戻しますが、

回診は、毎日、朝・夕の 1日2回 あるのです。



「外科医たち」と「専門看護師さん」が、チームで、

一斉にワーっとベッドの周りにやってきて

私のお腹(手術痕)をみんなで確認し、
わいわいと銘々に外科医が私に話しかけてきて

私はそれぞれの質問や声かけに、答えるのにいっぱいいっぱいになるぐらいで
めまぐるしく話かけられ、
私も言いたいことをいっぱい言って、
なんだかんだ言いながら外科医達は去って行く。

って感じでした。

おもしろい!



「外科」って聞くだけでなんだかちょっと怖いような感じがしますけど、
この病院の外科回診は、ぜんぜん怖くないし、みんな親切で優しかったです。

手術がコロナ禍で、「面会禁止」だったので、
なにかと不安なことも多かったので、みなさんのフレンドリーな感じが
ありがたかったです。


回診をすることで、外科医たちがチームで一人の患者の状態をみんなで把握し、
治療方針を共有しているようでした。
私たち患者の伝えたい事もみんなで聞いてくれるので、
一人の担当医に任せっきりになるのではなくて、
外科チームみんなで考えてくれているようでした。

毎日、大勢の外科チームが、顔を見せてくれるので
誰にでも相談しやすくてありがたかったです。



大学病院での教授回診もなんども経験していますが、
ぜんぜん雰囲気も回診のやり方も違いました。

大学病院の教授回診は、儀式みたいで
患者にはなんにも関係ないような感じ。

患者が教授に話しかけることも、
回診中に患者から他の医師と話をすることも、医師たちから話しかけられることもほとんどなかったです。

私は、その教授回診の厳しい空気を読めずに(だって、最初はそんな無言の雰囲気知らないもん)、

勝手に話かけてしまったりして、

教授に無視されたりしてました(涙)





それで、地方の公立病院に話しを戻しますと

私はいまは静岡県の伊豆半島に住んでいますが、

もともと、「大阪生まれ、大阪育ち」なのです。



だから、
「基本は、大阪弁やの」


でも、静岡県というか、伊豆は、標準語に近いんよ。
患者さんも横浜、東京の人が多いし、
病院の中は、ナースは伊豆弁をしゃべってはって、それでもイントネーションは標準語に近い。

元気な時は、私も、標準語っぽくしゃべるように気をつけてるんやけど、ですけど(できてるかはさておき、自分ではね)

病気でしんどい時は、その標準語っぽくしゃべるのが息苦しい。


周りの患者さんもナースもみんな標準語なんですよね。


普段の生活ならば、家族以外の人と話すいっときだけ、標準語にすればよいのですが、
入院中は、24時間でしょぉ・・・

関西人にとって、標準語での生活は、
大げさに言えば、英語で生活しているような感覚。

言葉が自由じゃない感じがして、息苦しいんです。



そんな息苦しいような
心細いようなときに、

回診でやってきる外科医たちの中に、

なんと、なんと!!!

2人も京都人がいたんです。

京都の人は、言葉を直さへんでしょ(大阪人もやけど)


回診の時に、京都人の外科医(正確には、うち一人は岐阜出身で京都の大学らしいです)が

京都弁で話しかけてくれるので、

私>「あぁ。息が吸える・・・」って感覚です。


そして、話をしてると、
私の命を助けてくれたあの大学病院にも通っていたことがあるそうで、

なんか、

外国で日本人に出会ったような
そんな懐かしさというか、安心感が沸いてきたのでした。


体調がひどいときは、言葉・なまりひとつでも心の支えになるんやなぁ〜と思いました。

メールやお手紙も、すごく心の支えになりますよね。





闘病には、
「心の支え」も、とても大切です。



回診の時のこと、思い出したので書きました。

大学病院の教授回診についてくわしくは
小説『救命率2%未満』で臨場感たっぷりに描かれています。
私の劇症肝炎の闘病を元に描かれている本で、ほぼ実話です。
命を助けてくれた大学病院の中をくわしく書いています。


大学病院の外科回診はかなり怖いものでした

高度救命救急センターの回診は、フレンドリーな感じ

ドラマで見るような白衣の団体が練り歩くいかにも教授回診は、内科で

AmazonKindleの読み放題で読めます。
大腸憩室炎の闘病とは違った、激しい闘病の話です。
命に直接触れるような濃い内容ですが、私が経験したあの時の、あのままの病院の中が描かれているような本です。
セリフ1つ1つまで、ほぼそのままで
修飾もされていない、
あまり引かない、ちょっとしか足さない・・・みたいな、ほぼ実話です。
ドキュメンタリーのような本です。

心に響いてくれる方もいらっしゃると思います。
ぜひご一読いただきましたらと思います。



posted by アスモスマイル at 23:19| 管理人の闘病関連雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月17日

猛暑の中、救急医療情報の必要性を伝えたい!第1号商品「わたし医療情報ノート&まもるカード」ご存じですか!?

3連休いかがお過ごしでしたか?
涼しいであろう伊豆高原でも、太陽に当たると
「危険な暑さ」という表現がぴったりな、ジリジリした暑さが続いています。


さて、まだ猛暑の季節の入り口なのだと思いますが、

熱中症の危険の高まるこの季節、皆さま「救急医療情報」を携帯していますか?

ある日、突然ぶっ倒れるかもしれないような、「危険な暑さ」の中を生きている私達は

普段から、緊急時の備えをしておいた方が良い!!!

良いです!!!



アスモスマイルの開発第1号の「わたし医療情報ノート&まもるカード」
ご存じですか?

そして、そもそも「救急医療情報」って何?聞いたことありますか?


救急医療情報とは、

あなたの体調や病気などに関する大切な医療情報のことです。

そして、緊急連絡先です。





救急医療は、時間との闘い。

服薬や持病、アレルギーの正確な情報が、あるのとないのとでは、治療に大きな影響を与えます。

そして、ご家族への連絡を、早く取りたい。


あなたが倒れてしまった時に、あなたの持病や薬の情報を、

あたな自身は意識朦朧として、伝えることができないかもしれない。

ご家族の連絡もつかないかもしれない。



そんな時でも、命を守るために、「あなたの大切な体調・医療情報を伝えたい」のです。



だから、この「わたし医療情報ノート&まもるカード」を製作しました。

アスモスマイルが起業した時の第1号の開発商品です。



私自身、命の危機に陥り、高度救命救急センターで命を助けてもらった*ので、

患者として、ぜったいにこの救急医療情報ノートが欲しい!必要だ!と思いました。


*もっと詳しくはこちらの小説に>『救命率2%未満』

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こちらのノートとまもるカードは、

見た目かわいいけど、

ちょーすごい優れもの!

(<自画自賛!ではなくて、医師からも「優れもの!」ってご紹介してもらっていますよ!
「順天堂大学病院市民公開講座 大災害に備える」にて)



災害医療の専門家でDMAT(災害派遣医療チーム)の統括でもある

救急専門医の中森教授が

災害や急病、事故などの緊急時に、

救急病院で必要とする体調医療情報を書き込めるように

記入欄を監修してくださっています。


ノートは、より多くの情報が書けるので、通院時にも役立つし、

まもるカードは、携帯しやすいコンパクトタイプなので、いつでも身につけておきやすい!




災害は、いつどこで起きるかわからないから、

持病がある人、アレルギーがある人は、

外出時もいつも身につけておいてほしいのです。


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そういう思いから、コンパクトな「まもるカード」も製作しました。



私自身、15歳のころから血が止まりにくくなる難病(ITP:特発性血小板減少性紫斑病)で
毎日、ヒヤヒヤしながら満員電車に乗って、高校に通学していたので、
見た目に病気だとはわからないし、
きっと、私がケガしたり、災害が起きたりしたら、誰にも病気を気付いてもらえない、助けてもらえない・・・と、
不安を抱えて過ごしていました。


自分の病気のこと、アレルギーのこと・・・

病院の医師に伝えたいことを

自分が体調悪くて、あまりしゃべれなくなったとしても、

ちゃんと医師に伝えられるようにしたい、

伝えないと、ちゃんと助けてもらえない・・・

だから、この「わたし医療情報ノート」と「まもるカード」を作りたい!と思いました。



自分のように不安を抱いて生活している人(患者さんや、そのご家族)が、全国には沢山いるはず。

その人たちの不安を少しでも軽くできるような

何かをつくりたい!

そう思って、ノートやまもるカードの製作にかかりました。

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私の命の恩人である、救急専門医の中森先生に相談させていただいたら

こころよく、このノートとまもるカードの監修をしてくださり、

全国の患者さんを守る事につながるような

ノートとまもるカードになるように、記入欄を丁寧にチェックを入れてくださいました。



それで、何度も修正を重ね、
いまの形に出来上がったのです!

本当に、役立つ実践的なノートとまもるカードですよ!



こんな記事も以前に書いています。開発に向かった気持ち>



アスモスマイルを起業したのが10年前になりますが、その頃より年々、災害が多くなってきているように感じます。

いつ、どこで、誰が災害に巻き込まれるかもしれない。

脅かすわけではないけれど、

ニュースで見る災害は、「他人事じゃない」と、自分の備えにつなげなければと思います。




熱中症も、再び増えてきているコロナも、子供の夏風邪ヘルパンギーナも・・・

ある日突然やってくる。



だから、病院でちゃんと体調医療情報を伝えられるように、

救急医療情報をノートやまもるカードに書いて、

いつも携帯してほしいのです。


「まもるカード」にちょうど良いサイズの防水タイプのビニールフォルダーもあります。

水濡れに強いから、

水害の時にも大切な救急医療情報と、お薬を守ってくれるし、

プールサイドにも持って行ける!

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いつも飲んでる薬も一緒に持っておくと心強いものです!

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夏休みの旅行やドライブ、海水浴、ふるさとへの帰省の準備に!

災害への備えに!


帰省時には、ご両親の通院状況や服薬についてもいっしょにお話しながら
ノートを丁寧に書いてあげると
ご両親の体調把握にもなるし、
何より、ご両親が病院に行ったときに、安心されます!

大事な息子、娘が書いてくれたノートがあれば、問診票を書くときにもとても心強い!

病院に一人で行くのは、不安なものです。

遠くに住んでてつきそいできない時には、この「わたし医療情報ノート&まもるカード」を

帰省の度に、情報を書き換えてあげるとご両親の安心につながります。

ぜひ、帰省の時には、ご両親へのお土産の一つに持って行ってくださいね。



いまは、とてもお得な特別セットなので、

特におすすめです!

詳細ページはこちらです


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こちらは、小児用「こどもまもるカード」にも変更できます。

お子様の急病や通院にも、心強いものですよ!

こちら「こどもまもるカード」は、

順天堂浦安病院こども救急センターの、
小児救急医の先生方が記入欄をくまなくチェックして
監修してくださり、

修正を重ね、生まれたものです。

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こどもまもるカード単品はこちら>https://asumosmile.ocnk.net/product/33



今は、特別セットがとてもお得になっているので
こちらのセットをオススメします!!!



私は、おととしも救急搬送されてしまったのですが(大腸憩室炎でした。ブログはこちら>)、

その時に、この「わたし医療情報ノート&まもるカード」をその救急病院の医師に見せたのです。

その医師は、しっかり読んでくれて、治療につなげてくれました。

私自身、痛みでのたうち回っていましたが、ノートを渡して、医師が読んでくれているのをみたらとっても安心できましたよ。

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伝えられるって安心できます。


ぜひ、みんなに持っておいてほしいです!





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入院中はベッドサイドに「わたし医療情報ノート」をおいて、お守りのようにしていました。


「わたし医療情報ノート」や「まもるカード」が
皆さんの安心につながりますように願っています。



posted by アスモスマイル at 23:40| 難病やねんけど起業を目指す奮闘記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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