2014年04月28日

【特集】「大災害に備える」市民公開講座に行ってきました(7)【最終回】〜避難所生活の注意点〜

12月13日(金)に順天堂大学静岡病院で開催された
市民公開講座「大災害に備える〜災害時に医療が必要な方の心構え・備え〜」に行ってきました!!の報告です。
本日は7回目ひらめき
img_open_lecture_no28.png
最終回となります。

〔もくじ〕
第1回 災害医療とは〔導入〕 http://asumosmile.seesaa.net/article/383798882.html
第2回 トリアージのことなど http://asumosmile.seesaa.net/article/383865673.html
第3回 持病のある人の心構え http://asumosmile.seesaa.net/article/385240307.html
第4回 阪神淡路大震災の教訓 http://asumosmile.seesaa.net/article/385402659.html
第5回 自分用の災害医療   http://asumosmile.seesaa.net/article/388386159.html
第6回 救急医療情報を携帯しよう
http://asumosmile.seesaa.net/article/390585421.html


講演は順天堂大学静岡病院救急診療科 岡本健教授。
岡本先生は災害医療の専門家です。


講演の最後に静岡県や順天堂病院での防災への取組を
ご紹介いただいたり、
聴講者からの質問に岡本先生が答えてくださいました。

その内容をピックアップしてご紹介したいと思います。

まずは、前回の続きで
避難所生活の注意点を。

1.水分を摂ろう
2.食べすぎ、食べなさすぎ、塩分の取りすぎに注意
3.人と積極的に話をしてストレス発散を心掛ける
4.散歩や体操をして運動不足解消を
5.自分の体調を記録しておこう


ということも、大切です。
そして、

「最大の災害対策は平時の健康を保つこと」

だと、岡本先生はおっしゃってました。

普段から健康に気を付けて持病をコントロールできている方は
災害時の避難所生活でも、比較的良好な健康状態を保てるようです。

日頃から健康管理。大切ですね。

続いて、
順天堂静岡病院の災害時対策を
ご案内します。

●順天堂大学静岡病院の災害時対策●
・災害拠点病院である(→災害時に重症患者の救命を担う)
・災害医療派遣チーム(DMAT)指定病院
・ドクターヘリ運航基地病院(重症者の広域搬送に活躍)
・災害医療コーディネーター(地域の災害急性期医療の調整)
・災害時透析拠点施設(予定)


●備蓄状況●
・水1000トン
・オイル(自家発電などに利用 約7日間)
・食料・飲料水

●発電機を増設
停電中でも一部の画像検査(CT,MRI,X線など)ができる

●防災訓練、防火訓練を定期的に行っている



この特集記事の第一回第二回でもご紹介しましたが、
災害医療と平時の医療は違うものです。
災害医療は「避けられた死」を最小限にすること。
を目指しています。
災害医療は、「個」よりも「公」を優先します。

だから
大学病院のような大きな病院(災害拠点病院)は、
災害時には、
「命の危険が迫っている重傷者しか診てもらえない」
患者側は理解しておく必要があるでしょう。

軽症者が押し寄せては、
重症者が助からないがく〜(落胆した顔)
軽症者も治療してもらえないがく〜(落胆した顔)
医療者は疲弊するふらふら

軽症者がしてもらいたい医療を受けるためには、
災害拠点病院ではなく救護所へ行きましょう手(グー)

私たち一人ひとりの意識と協力があれば
救える命が増えるはずです。


講演の最後に、
岡本先生からの一言メッセージ

「発災直後は、とにかく自分の身をまもることだけを考えましょう」
「パニックならないでください。
そのために、災害が起きた時どこへ逃げるのかなど
災害時を平時から想像しておいてください。心がまえがあればパニックを防げます。」




【聴講者からの質問】

Q.特殊な薬を飲んでいる患者は災害時どうしたらいいですか?
 災害拠点病院に行ったらもらえますか?

A.災害拠点病院は、重症者の救命処置を担っている役割をご理解頂きたい。
 軽症者がこられても対応できない場合がある。
 薬が欲しい場合などは各地に設置される救護所へ行ってほしい。

 
Q.重度障害がある子が災害に遭った場合、
 かかりつけ病院に電話がつながらない時どのようにしたらよいか
 全く想像がつかないのですが、、、

A.当院の場合は「災害伝言ダイヤル」を利用すれば病院の被災状況など対応状況はわかります。医療が必要な場合は、重度障害がある方は、
災害対応の優先準備が高いので、優先的に治療をうけられる。


Q.出産予定が間近にせまった妊婦はトリアージ上ではどのような扱いになりますか?

A.出産間近の妊婦は、災害弱者のカテゴリーに入りますので、優先して医療が受けられると思います。

・・・以上、質疑応答・・・


聴講者のみなさんは、熱心に講演を聞き質疑応答でも活発に意見をだされていました。

この市民公開講座の様子は、
順天堂大学静岡病院のホームページにも掲載されています。
http://www.hosp-shizuoka.juntendo.ac.jp/event/open_lecture_bn_28.html


私も講演内容に感動を受けました。
ぜひ多くの方にも聞いてほしい、
多くの方の災害対策につながって欲しいと思い
私なりに頑張って書いてきたのですが、
講演の一部しかお伝えできていないと思います。


それでも、少しでも
〜特に災害時に医療が必要な方の備え、心構え〜
について、
「考えるきっかけになったな〜」と思っていただけたり、
「これは知らなかったな」「なるほどな」という気づきがあったり・・・
してもらえましたら嬉しいですわーい(嬉しい顔)

皆さんのお近くでも
災害対策に関する講演会や、防災訓練など行われていると思いますので

実際に参加してみてくださいねぴかぴか(新しい)

専門家のお話を聞くと、意識が高まります。
気合いが入りますっ手(グー)手(グー)

災害対策は、
一人ひとりが意識して心がまえをすることから始まると思います。

全7回の特集でした。のんびりすぎる更新で申し訳ありません。
お付き合いくださいましてありがとうございました。

最後になりましたが
岡本先生、貴重なお話をありがとうございましたm(__)m


■静岡県の方へ。重要なおまけ:【静岡県の対策】
静岡県統合基盤地理情報システム(GIS)
http://www.gis.pref.shizuoka.jp/
静岡県内の地震・津波被害想定他、災害危険地域や土砂災害情報など
災害関連情報が地図上にわかりやすく表示されます。

静岡県内にお住まいの方は、
ご自分の街が津波被害や土砂災害の危険がないだろうか、
高台へ逃げるとしたらどの道を通ればよいか、、、など
確認するのにこのシステムを使えると思います。

利用規約に同意する必要がありますが、だれでも使えます。

posted by アスモスマイル at 14:20| 防災関連の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする