今回の総胆管結石の摘出についてまとめておきたいと思います。
私は、難病SLE(全身性エリテマトーデス)があり、
その他、既往歴多数で、薬アレルギーがあります。
ステロイド歴20年以上
現在は、ステロイドはプレドニン5mg/日、プラケニル200mg1錠/日
で、おかげさまで寛解状態です♪
総胆管結石は、珍しい病気ではないと思いますが、
SLEの患者が総胆管結石をとったことが、
同じような病気の方の何かのお役に立つこともあるかもしれない、なったらいいなと思い
詳しく記録しておきたいと思います。
今回行ったのは、総胆管結石をとるための「 内視鏡的逆行性胆管造影からの結石摘出術(ERCP)」です。
手術については、ざっくりいうと、
総胆管につまった結石をとるために、
内視鏡(胃カメラみたいな)を飲んで、
総胆管の出口(十二指腸とのつなぎめである乳頭)を、メスで切って出口を広げて、
総胆管に細い管を入れて、結石をつまんで出してくる!っていう手術です。
そして、
総胆管結石とはなんなのか!?に、ついても簡単にお話しますね。
総胆管は、肝臓から十二指腸までつながっている管で、消化液の胆汁を腸に流す管です。
その総胆管に、胆石がポロリと入り込んでしまった状態が総胆管結石です。
その結石が、悪さをするのですよ……涙
私の胆のうには、 以前の劇症肝炎時※から胆石が1個あるのがわかっていたのですが、
数年前にCTで見た時は3つにふえ、
このたび、胆石が無数に増えているのがわかりました(涙)
劇症肝炎の話はこちらに>【高度救命救急センターの中へ】〜まさか、私がこんなことになるなんて・・・〜
胆石って、体質や油っぽい食事などに関係しているようですが、
日本消化器病学会ガイドラインに書いてありました。
上記リンク先に、胆石症について詳しく書かれています。
実は昨年、私は大腸憩室炎★のために、食事がとれず、 入院中も絶食治療もながかったり
で、最大15kgぐらい激やせしていました。
(長年のプレドニンで元の体重より5〜7kgぐらいは太ってしまっていたのですが、太った分よりかなり痩せました)
その激やせも胆石が増えた一因ではないかなぁ・・・ と思ったりしています。
まぁ、はっきりした原因はわかりません。
その胆石の小さいのが、コロコロころがって、
総胆管に落ちてきた。
という事のようです。
大腸憩室炎の話はこちらに>【連載】難病SLE患者が大腸憩室炎をこじらせた闘病記(1)
病院でいただいた説明を以下に載せますね。↓(画像)
赤い点々が、胆石と総胆管結石です。
CT検査では、私の総胆管結石は1つでした。人によっては、何個も詰まるようです。
この総胆管に結石がつまると、
たいへんな激痛がおきて(上腹部から背中、胴体全体に)、私の場合は、身動きできず、のたうちまわることもできず、
痛すぎて硬直していました。
呼吸もできない。浅い息を少しずつする感じ。 横隔膜を動かすことができないぐらい痛いのです。
私は、これですんだのですが、
もっとひどくなると、悪寒・高熱、黄疸になり、敗血症をおこしたり、
命の危険があるとのこと。
だから、
薬アレルギーがこわくても、
膵炎(すいえん)がこわくても、
この結石はとらねばならなかったのです。
薬アレルギーに対しては、 今回お世話になった消化器内科の先生と、
私の持病をみてくれている膠原病内科の主治医が、考えてくれて
ステロイドカバーという予防処置をしてくれました。
ステロイドの点滴を術前、術後にあらかじめ、入れておくのです。
以前の大腸憩室炎の外科手術の時にも、 ステロイドカバーをしてくれていたのですが、
ふつうは、内視鏡手術では行わないらしいです。
(それほど、体にダメージは少ない手術だから、ステロイドカバーは必要ないと考えられているようです)
今回は私の造影剤アレルギー※が心配されたので大事をとってステロ イドカバーをしてくれました。
(※造影剤アレルギーは、以前に造影CTで、ものすごいアレルギーがでたことがあったのです)
ステロイドカバーのための点滴は、「ソル・コーテフ」
1日目、術前にソル・コーテフ 100mg、術後25mg
2日目、手術翌日に朝・昼・晩と25mg×3回
以上でした。
手術当日、と翌日は
朝の服薬は無しだったので、ステロイドは点滴だけです。
内視鏡手術については、
胃カメラのようなものを飲み込みます。
まず、ナースが、ゼリー状の麻酔薬を私のノドにプチューっといれて、
しばらくしたら、
ナースが「飲み込めたら飲み込んで、飲めなかったら出して良いよ」と許可がでたので
私は、麻酔薬を飲み込みました。
「うぇ、まずっ・・・」
その後、うつ伏せになる。
口にマウスピース!?をくわえさせられて、テープで顔に固定。
あとは、点滴ルートから
鎮静剤を入れられて、
私は、すっかり眠ってしまいました。
全身麻酔かっ!!!
ってぐらい熟睡でした。
以前に大腸憩室炎で大腸カメラした時は、 鎮静剤入れたのに目は覚めてたんですよね。
ぼんやりしながらも起きてて、カメラの画像とかモニターで見ていたぐらいだったのに、
今回は、
「おきてても苦しいだけやなぁ。眠たいなぁ、寝とこ・・・」と、 思った瞬間、爆睡でした。
それで、
起こされた時には、内視鏡手術が終わっていて
医師「終わりましたよー。5〜6mmのが1コ取れたよ」と。
鎮静剤を起こすための薬があるので、
それで、目が覚めるんですよね。
でも、
まだ眠たい。
その後は、検査台に上で、 半分眠ったまま病棟からお迎えのストレッチャーが来るのを待って ました。
病棟に帰ってからも、眠い。
その日も絶食で、手術翌日の昼まで絶食なので
ごはんもなく、しんどいし、ずーっと寝てました。
手術直後にも腹痛はなく、熱も上がらなかったので、
これは膵炎は大丈夫そう・・・と、なんとなく安心しながら
とことん寝てました。
手術直後から心電図はついていました。
ステロイドカバーのおかげなのか、造影剤アレルギーもなく
寝てる間に終わる、という、ありがたい、結石摘出成功!でした。
こちら、絶食明けの食事(手術翌日のお昼ごはん)
重湯ではなくて全がゆでした。
2割〜3割食べられたかな?
お腹はすいてたけど、ちょっと食べると膨満感でした。
腹痛もおきず、無事でした。
ありがたかったです。
ひとまず、一件落着〜
予定より早く退院できまして、4日間(3泊4日)の入院でした。
まだ、ゆっくり気をつけて食事をとっています。
筋力もあっという間に落ちてしまったので、 少しずつ運動して回復させねばと思います。
こんな感じでした。
コロナの第7波が猛威を振るっていて、
こちらの病院でも、病棟や医療者のやりくりが大変そうでした。
救急車はひっきりなしにやってきてるし、
救急の処置室はいっぱいだし
(入院当日、激痛がきて、救急に行くはめになっておりました)
私の入院も、じつは、コロナの影響で病院側から入院日をずらしてほしいとの連絡あり、
1週間ちょっと遅れていたのです。
とはいえ、
コロナの影響で、緊急手術以外は、治療や手術が減らされている状況だったようなのに
今回の手術をしてもらえ、治してもらえたこと、本当に感謝です。
もしも、放置していて、
悪化してしまっていたら、命の危険になるところです。
膵炎もおこらず、本当によかった。
ありがたいです。
先に書きましたように、胆のうにまだ胆石がいっぱいあるので、
またポロリと落ちてきて、
総胆管結石が再発する危険は残っています。
原因を取るには、
胆石で充満している「胆のう」を取ってしまう手術が必要・・・うぅぅぅ
昨年から、3度目の入院手術。
これ以上は、続きたくない・・・、
でも・・・、
悩みどころです。ふぅ
悩み多き、お年頃になりました。
痛みとさよならできたので、
ひとまずは、あまり考えずにのんきに過ごしたいと思います。
また、そのうち考えます。
では、長くなりましたが、お付き合いくださりありがとうございました。
総胆管結石の内視鏡手術についてまとめでした。
私の経験のまとめが、
誰かのお役に立ちましたらいいなと思います。
あ、
胆石は10人に1人は持っているそうです。
無症状の人も多いので、
検査ではじめてわかるらしいですが、胆石自体は珍しくない病気なので、
上腹部(や背中)の激痛があれば、
胆のう炎や総胆管結石、膵炎、ってのもあるらしいと
頭の片隅においてもらえたら、
もしからしたら身を守ることにつながるかもしれないです。
あまりにひどい痛みの時は、救急車にお願いする方がよいです。
我慢しすぎると危険なこともあります。
では、皆様も今日も明日も笑顔で元気に過ごしてくださいね〜!
私も体力回復に頑張ります!