2024年06月27日

【続2】2本目はサンコンで難航(涙)電動ノコギリ出動・・・「血の止まらない難病(ITP)の私が『親知らず(智歯)』を抜いた話」

こんばんは。

前回の「電動ノコギリ」の続きです
前回はこちら↓

【続】血の止まらない難病(ITP)の私が「親知らず(智歯)」を抜いた話、2本目も抜かねばならぬ・・・!


親知らず2本目は、入院せずに抜歯が行われたのですが

2本目の方が手こずりました(涙)

どんな角度で抜こうとしても、ぜんぜん抜けない頑固な親知らずで、
歯科医は
「サンコン(3根*)になっているのでは!」と、いうことで
 *サンコンについては、前回のブログに書いてます


休憩を挟み、つづいて、私の親知らずを真っ二つにするため
「電動ノコギリ」が用意されました ヒエーーー(>_<)


ヒエーーーと言っても、

電動ノコギリは、お口用の小さな物なのでそんなに怖くないはず。


私は、手術用の布で口だけ出していて、目隠し状態なので何も見えないんですけど、きっと小さいものに違いない。


いよいよ「切るで〜」と、

かけ声があったかどうか?もう覚えてませんが、

ウィーンと歯医者のイヤな音と、あごの骨に響いてくる、いつもよりも重たい振動に耐えてしばらくたったら

綺麗に歯が切れたようで、

次に、ペンチっぽいもので挟んで、抜いてくれました。

2つに切られた親知らずが、ようやく私から離れてくれたのです。


私は緊張と、骨から骨を抜くような重たい衝撃に耐えてヘロヘロでした。

時間もかかりました。


出血については、どれぐらいひどかったか私にはわかりませんが、

輸血もすることなく、無事と言えば、無事に抜歯が終わりました。


ただ、1本目の違い、抜歯に時間がかなりかかったのでヘトヘトなので

正直なところ、2本目の方が入院したかった。

そのまま口が麻酔で麻痺したままの状態で、

大学病院のちょー待ち時間が長い会計待ってお金を払い、薬をもらい、と

ものすごくしんどかった。


帰宅するのもめちゃめちゃしんどかったんです。

この頃は、私は大学生だったので、「もう大人!」って自覚だったので、
家族に甘えることもなく、

病院行くときは一人で自力で行ってたので
歯を腫らした状態で、口もしまってるか感覚もなくて、
荷物も持ちながら、
長時間の病院待ち時間→長い抜歯→病院出るまで混雑の中待って
しんどいのでした(T_T)


こんなにひどくなるとは思わなかったーーーっ(涙)

家族に迎えに来てもらえばよかったぁ・・・

こんな時は、大人だってやせ我慢せず、頼れる人がいる場合は頼りましょう。


家に帰ると、
熱は出るわ
口は腫れるわ

次の日の「流動食」は家で作らねば、いや、母が作ってくれたけど、

介護食っぽいのって、はじめてだと難しいよねぇ・・・

そして
化膿してないかどうか、抜歯後の状態を歯科医に見せに
翌日、歯学部にまた行かねばならないわ・・・

抜歯でこんなにしんどくなるなんて(>_<)


腫れもひかないので、しばらくは流動食(おもに母が作ってくれたパンプキンスープ)で過ごしました。


その時に、「炎症止め」としてもらっていた薬を

薬の名前も意識しないまま、単純に、素直に飲んでたのですが、
1週間分出されていた薬を、結局、痛みがひいた時に止めてしまってて

その薬の残りを数年後見つけた時に、

「あ、これってプレドニンやん」って

SLE(私の持病である全身性エリテマトーデス)発症後に気がついたのです。

SLEの治療薬であるプレドニン、SLE発症してからは欠かさず毎日飲んでるプレドニン。



SLEで入院した時には「今までにプレドニンは飲んだことありますか?」との問いに

「いや、まったくありません」

と医師に答えていましたが、

自覚がないうちに、親知らずを抜いた時に、飲んでたんですねぇ・・・


その親知らずの抜歯時は、プレドニン15mgを1週間、処方されていたのでした。


プレドニン効いたのかなぁ・・・?

2本目は抜くときにかなり手こずったので、

炎症もしつこかったように思います。





こんな感じで血が止まらない難病だった私が親知らずを

入院したり、「サンコン」って初めての言葉と電動ノコギリにびびったりしながらでしたが、

輸血せず、また免疫グロブリンという血液製剤も用意してくれていたけど使う事なく

2本ともどうにか無事に抜いてもらうことができました。


抜歯の日の朝に採血もしてくれて、血小板の数値が悪かったら抜歯を延期してくれたり、
内科の主治医と電話で相談してくれたり、と、
いろいろ用意してくれて、

本当にありがたく、いい歯科医に診てもらえて安心でした。

大学病院の歯学部は、敷居が高いですが、(遠いし、待ち時間もすさまじいし・・・)

このときばかりは、歯学部に行って良かったと思いました。


ちなみに、その後は、街の歯医者さんに通っています。
大学病院の歯学部は、
この親知らずの抜歯の時と、
そして、
劇症肝炎で高度救命救急センターに入院していた時(臓器移植準備中)だけです。
*その時の話は、私の闘病を元に小説化された『救命率2%未満』第4巻に出てきます。
 AmazonKindleで読めるのでぜひ読んでみてね!
 1%からの奇跡の大逆転を見届けて!第1巻はこちら>https://amzn.to/3W1xOAf


実は、あと2本(上の奥に)親知らずが残っているんですよねぇ・・・

このまま生えないでほしい。


もういややな・・・



どうやって気をつけたら良いかわかりませんが、
これ以上、親知らずが生えないように祈ります。



親知らずを抜いた話〜1本目はこちらです↓

**************
こんなブログ管理人の闘病に関するブログをいろいろ書いています。 人気記事は、こんなのも!

→入院中に看護師さんから教わったタオルの使い方。風邪(インフル)対策編
http://asumosmile.seesaa.net/article/456164854.html

→【連載】難病SLE患者が大腸憩室炎をこじらせた闘病記(4)外科手術の当日
http://asumosmile.seesaa.net/article/499863865.html

→【連載】開発ものがたり4〜見た目はフツーの女子高生。だけど血が止まらない病気だったのです〜
http://asumosmile.seesaa.net/article/407288472.html

→今日は「救急の日」*【高度救命救急センターに運ばれる直前の話】
http://asumosmile.seesaa.net/article/405150830.html


また、ブログ管理人の人生最大最悪最強の命がけの闘病についてAmazonKindle本になりました。
めっちゃリアル。ハラハラどきどき。ほんまにこんな事があるの?!
ぜひ読んで欲しいです!Amazonベストセラー獲得!
山中まる著『救命率2%未満』>https://amzn.to/3QHjrib

大学病院歯学部からかわいい先生がやってくる話もでてきます!(第4巻:脳死移植への葛藤)


そしてブログ管理人は、WEBショップもやってます!
アスモスマイル>https://asumosmile.ocnk.net/
ご来店お待ちしています♪




posted by アスモスマイル at 23:42| 管理人の闘病関連雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年06月19日

【続】血の止まらない難病(ITP)の私が「親知らず(智歯)」を抜いた話、2本目も抜かねばならぬ・・・!

こんばんは。

親知らずを抜いた話、1本目について書き終えてから、
2本目の事を書くことをすっかり忘れてしまい・・・

すみません。

先日、2本目について書いてないことに気付いたので、書きます!


1本目の話はこちらから

1.血が止まらない難病(ITP)の私が「親知らず(智歯)」抜いた時の話〜1本目その1〜

2.大学歯学部にも教授回診があった・・・血が止まらない難病の私が「親知らず(智歯)」を抜いた時の話〜1本目その2〜

3.いよいよ抜歯ー血が止まらない難病(ITP)の私が「親知らず(智歯)」抜いた時の話〜1本目その3〜


私は、血が止まらない難病なのに、

親知らずが生えてきて、
そして化膿してしまい、

歯を抜かねばならない状態になってしまったわけです。


抜歯すると出血が止まらなくなる危険があったので

普通の街の歯医者さんではなくて、
大学病院の歯学部の「第2口腔外科(だいにこうくうげか)」に入院して、抜歯することになりました。

はじめての大学病院への入院に、
はじめての「外科」という言葉、

そして、血が止まらなかったらどうなるの・・・
と、まだ大学生だった私は、心細く緊張しながら、その日を迎えたのでした。


血が止まらなくなった場合に備えて、

止血するために「免疫グロブリン製剤」という点滴も取り寄せてくれたり、

抜歯前に、「当日の血小板数」を採血で調べたり、

内科の主治医と、歯学部の歯科医が電話相談して薬を調整してくれたり・・・と、

万全の体制で
抜歯の準備をしてくれました。

本当にありがたかったです。



そして1本目が無事に抜けました。(1本目の話は↓こちらの記事に)


しかし、実はその時点で「2本目の親知らず」が生えてきていたのです(T_T)


1本目は、炎症がひどくて膿んで腫れ上がっていたのですが、
2本目の親知らずは、そこまでひどくなくて出たり入ったりしていました。
(歯科医によると、「歯が出たり入ったりはしないから、歯茎が炎症して腫れたり、腫れがひいたりしてるだけ」だとのこと)


それで1本目が、うまく行ったので

2本目は歯科医の判断で「入院せずともいいだろう」、とのことになりました。


外来で抜歯するのですが、
大学病院の歯学部も
朝早くから、それはそれは大混雑です。

朝から病院に行き、
採血して、「本日の血小板数」を確認。

その後、検査結果がでてから、
その日も血小板が少なくて
1度延期になったように思います。

また、後日トライで、
2回目に、「本日の血小板数」がボチボチの数値が出たので
抜歯になった。
という感じだったはず・・・(ちょっと記憶が曖昧になってます)


そして、いよいよ2本目の抜歯です。

1本目はたいそうな準備をしたけど、抜歯はスムーズにすんで何事もなかったのですが、

2本目は、
準備も軽く、
入院もせず、

と、気軽にいたら

おかしなもので、
そんな時に限って、

抜歯の時に、とても手こずりまして(>_<)


2本目の親知らずは、簡単に抜けない・・・

口を開けているのも辛くなってくる、

歯科医は、チカラいっぱいぐいぐいひっぱる、

あごの骨から伝わるイヤ〜なチカラと鈍痛・・・(T_T)うぅぅ


それでもびくともしない私の歯・・・

何が起きたの!?

私の親知らず?


私は1本目の時と同様、口しか穴があいてない大きな布を顔に掛けられていたから

周りの様子がまったくわからない・・・不安

そんなとき、

私の頭上で、歯科医が、「これはあかん。もしかしたらサンコンや・・・」と、ボソっと言いました。


私「(は?サンコン??? サンコンってなんやーーーっ?)」

口は開けっぱなしの私は、声を出して聞くこともできず、

心の中で「サンコン?サンコン??」と言葉の意味を考えていました。



それを察知したのか、

歯科医が「歯の根っこがね、普通は2本なのに、3本になってる歯がたまにあるのよ」

私「(はぁ。三根(サンコン)かぁ)」


歯科医「根っこが3本あるとね、どの角度からひっぱっても、船のイカリのようになって抜けないのよね」


私「(えーーっ!どうすんの?)」


歯科医「だから、一旦休憩して、歯をノコギリで2つに割りたいんだけど、いいかな?」


ということで、私の口は一旦、閉じることができまして、声をだせました、が、

「ノコギリで割る???」


これまた恐ろしげな話になってしまったではありませんか・・・(涙)


どうなるん?私の親知らず・・・


つづく>





〜〜〜〜〜〜
こんなブログ管理人の血が止まらない難病:血小板減少性紫斑病(ITP)に関するブログもいろいろ書いています。

ITPの事も良かったら読んでネ!

受験生だった私、血が止まらなくなる難病「特発性血小板減少性紫斑病(ITP)」が判明した時の話。骨髄穿刺検査の事


高校1年の春、大学病院での骨髄穿刺そして病名がわかりました




また、ブログ管理人の人生最大最悪最強の命がけの闘病についてAmazonKindle本になりました。
めっちゃリアル。ハラハラどきどき。ほんまにこんな事があるの?!
ぜひ読んで欲しいです!Amazonベストセラー獲得!
山中まる著『救命率2%未満』>https://amzn.to/3QHjrib

わたしの血小板減少性紫斑病(ITP)の主治医もこの小説に登場します!(「第2巻 ICU」


そしてブログ管理人は、WEBショップもやってます!
アスモスマイル>https://asumosmile.ocnk.net/
ご来店お待ちしています♪


posted by アスモスマイル at 23:30| 管理人の闘病関連雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月30日

SLEの私が飲んでるお薬たちを紹介します!寛解状態を保ってくれている大切な薬

こんばんは!

こちらの画像は、今朝(2024年5月30日)の私の大切なお薬です。

自己免疫疾患の難病 全身性エリテマトーデス(SLE)が私の持病ですが、
ただいま、本当にありがたいことに寛解状態になっています。

SLEの症状は、とても個人差が大きくて、
軽症の人もいれば、
命にかかわるような重篤な症状を引き起こす場合もある

難しい病気ですが、
私のSLEは、特に発症時は厳しめで、中等症〜重症ぐらいかな?!と思われる
大変なものでしたが、
長年(20余年)の我慢を乗り越え、
ようやく落ち着いてくれていることに、ありがたくて涙が出ます。

この私の体調を保ってくれているのがこちらのお薬たちです。ありがたやぁ〜
prq.JPG
毎日飲み忘れないように、1日1錠のプラケニルに、日付けを油性ペンで書いています。
(他の薬には日付けは書いてませんが、6種類数えてから飲むので、いまは飲み忘れはないです)

1.プレドニン(ステロイド) 4.5mg←こんなに少なくなってくれるなんて(T_T)嬉しい
2.プラケニル 200mg←この薬を飲み始めて、どんどんSLEが落ち着いてきました
3.タケプロン(胃薬)
4.セルベックス(胃薬)

5.ウルソ(胆石の薬)
6.ポリフル(腸を整える薬)
以上の6種類を毎朝飲んでます

DSC_2172.JPG
↑大きなアルミの包みですが、中に粉薬の小さな袋がいっぱい入っています。ポリフルは1日3包


5.ウルソ と
6.ポリフル は、
1日3回なので、昼と夜もあり。


あと、夜だけ
7.鉄剤のシロップ(貧血の薬)が加わります。
DSC_0430.JPG
↑シロップ飲みやすくて美味しいのです。錠剤の鉄剤は、私は副作用で飲めなかったので
主治医が、小児用のシロップ薬を見つけてくれました。これになってからだいぶん飲めるようになりました。



以上、毎日7種類です。
SLEとしては、薬が少ない方ではないかな?と、思うのですが・・・どうでしょうか?!



SLEが発症した時、
診断がついた時点で、その当時の医師から

「ステロイドを一生飲まなければならない」と言われた言葉に

「私は、薬がないと生きられなくなったのか・・・」と大変衝撃を受けてしまいました。。

本当かなりのショックを受けて、
毎日、薬を飲まねばならないことに、
ものすごく抵抗を感じたのですが、

そんな抵抗を感じている間も数日であっけなく終わり

猛烈にSLEがひどくなり、

緊急入院
薬を飲むのがイヤやなぁとか言ってる場合じゃなくなって、「ステロイドの大量点滴」

それでも効かず、「ステロイドパルス」(2クール) 



その後も大病がつづき、

それはもう、

薬に助けられたり、
薬で死にかけたり、・・・


どうにかこうにか
生存を続けられているうちに

ある程度の薬は、
私には必要不可欠なのだと思い知りました。


薬に感謝もできるようになりました。

本当に、効いてくれてありがとう。心から感謝しています。


長期服用しているので、今後の副作用も怖いので
正直なところ、
できれば、ちょっとでも減らしたいんだけどね。




私のSLEを落ち着かせてくれた
おおきな要因の一つに
「プラケニル」という新しい薬を飲み始めたこと!があります。


飲み始めた2017年1月頃から
プラケニルについてのレポートを続けていたので、
気になる方は、チェックしてみてね。

以下に、いくつかピックアップしました。
→今日は「救急の日」*【高度救命救急センターに運ばれる直前の話】
http://asumosmile.seesaa.net/article/405150830.html

そして、もっと詳しくは小説になりました!AmazonKindleベストセラー
『救命率2%未満』山中まる著>https://amzn.to/3F2BV5z
posted by アスモスマイル at 23:49| 管理人の闘病関連雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
人気記事